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発達障害・グレーゾーンの子は学習塾に通った方がいい?高学年の塾選びで大切なこと

発達が気になる子の「塾選び」で大切なこと

小学校も高学年になってくると、

「そろそろ学習塾に入れた方がいいのかな?」
「周りの子も塾に通い始めているし、このままで大丈夫かな?」
「中学校に向けて、勉強についていけるようにしておきたい」

と考える保護者の方も増えてきます。

特に、発達に少し気になるところがあるお子さんや、いわゆる発達グレーゾーン、軽度の発達障害のあるお子さんの場合、

「学校の勉強で少しずつ遅れが出てきた」
「計算はできるけれど文章問題が苦手」
「漢字を何度練習しても覚えにくい」
「宿題になると親子で毎日けんかになる」

といったことをきっかけに、学習塾を検討されることも多いと思います。

もちろん、学習塾が合うお子さんもたくさんいます。

一方で、発達に特性のあるお子さんの場合には、単純に「勉強する時間を増やす」「問題をたくさん解く」だけでは、なかなか学習が定着しないことがあります。

大切なのは、

「どれだけ勉強するか」ではなく、「その子がどのように学ぶと理解しやすいのか」を考えることです。


目次

一斉指導型の塾が合いにくい子もいます

一般的な学習塾には、先生一人に対して、多くの子どもたちが同時に授業を受ける一斉指導型があります。

一斉指導には、

・一定のペースで学習を進められる
・周囲の子どもから刺激を受けられる
・受験に向けて体系的に学習できる

といったメリットがあります。

しかし、

・一斉指示を聞き取ることが苦手
・話を聞きながら板書することが難しい
・どこを見ればよいのか分からなくなる
・分からなくても自分から質問できない
・授業の途中で注意がそれやすい

といったお子さんの場合、一斉授業の中では、十分に理解できないまま授業だけが先へ進んでしまうことがあります。

学校でも一斉授業についていくことに苦労しているお子さんの場合、

「学校で分かりにくかった内容を、また別の一斉授業で学ぶ」

という形になってしまうこともあります。

この場合、塾に通う時間が増えたからといって、必ずしも学習の理解が深まるとは限りません。


「個別指導」=完全なマンツーマンとは限りません

では、「個別指導塾なら大丈夫でしょうか?」というご相談もよくあります。

個別指導という名称であっても、実際には

先生1人に対して生徒2人、あるいは3人

という指導形態は珍しくありません。

一人の子が問題を解いている間に、もう一人の子を指導する、という形です。

もちろん、この方法で十分に学べるお子さんもいます。

しかし、

・問題の意味そのものが分からない
・途中で何をしていたか分からなくなる
・分からないまま固まってしまう
・「分からない」と言葉で伝えられない
・間違えることへの不安が強い
・注意がそれると課題に戻りにくい

といったお子さんの場合には、先生が別の生徒を見ている時間に、学習が止まってしまうことがあります。

そのため、「個別指導」という言葉だけではなく、

実際に先生一人が何人の子どもを担当するのか

まで確認することが大切です。


「教え方」が合っていないだけかもしれません

発達に特性のある子どもの学習を考えるとき、私たちは「できない」という結果だけを見るのではなく、

“なぜできないのか”

を考えることが重要だと考えています。

たとえば、同じ「文章問題が苦手」という子でも、その理由は一人ひとり違います。

ある子は、文章を最後まで読んでも内容を頭の中に保持することが難しいかもしれません。

ある子は、「全部で」という言葉と足し算が結びついていないかもしれません。

また別の子は、数字だけを見れば計算できるけれど、文章から必要な数字を取り出すことが難しいかもしれません。

つまり、

「文章問題が苦手だから、文章問題をたくさん解く」

だけでは改善しないことがあります。

漢字でも同じです。

「何度書いても覚えられない」という場合、

単純な練習不足ではなく、

・文字の形を正確に捉えることが苦手
・似た漢字を区別しにくい
・見たものを一時的に覚えておくことが苦手
・漢字の意味と形が結びついていない

といった背景があるかもしれません。

このような場合には、学習量を増やす前に、

「どこでつまずいているのか」を見つけること

が必要です。


「集中力がない」で終わらせない

学習場面では、

「集中力がありません」
「やる気がありません」
「すぐにふざけてしまいます」

と評価されてしまうこともあります。

しかし、子どもの行動をよく見てみると、

「課題が難しすぎて何をしたらよいか分からない」
「間違えることが怖い」
「説明が長くて途中から分からなくなった」
「問題が多すぎて終わりが見えない」

といった理由が隠れていることがあります。

このような場合には、

「もっと集中しよう」
「ちゃんとやろう」

と声をかけるだけでは十分ではありません。

課題を細かく区切ったり、見通しを示したり、言葉だけではなく図や具体物を使ったりすることで、取り組みやすさが大きく変わることがあります。


大学生の先生が悪い、ということではありません

個別指導塾では、大学生のアルバイト講師が指導を担当していることも多くあります。

大学生の先生でも、勉強を教えることが上手な方や、子どもとの関係づくりが得意な方はたくさんいます。

一方で、

「勉強を教えられること」と、「発達特性を踏まえて学習のつまずきを分析できること」は、必ずしも同じではありません。

たとえば、

・ワーキングメモリーの弱さ
・視覚認知の偏り
・言語理解の難しさ
・注意の切り替えの難しさ
・失敗に対する強い不安
・こだわり
・コミュニケーションの特性

などが学習に影響している場合、単純に問題の解き方を説明するだけでは十分ではないことがあります。

発達に特性のあるお子さんには、

「その子がなぜつまずいているのか」を理解したうえで、教え方そのものを調整すること

が重要になります。


にじのそらが考える「発達特性に応じた学習支援」

心理発達支援教室 にじのそらでは、

「学校の勉強を先取りすること」や
「問題集をたくさん進めること」

だけを目的とした学習指導は行っていません。

まず、その子が

どのような課題で、どのようにつまずいているのか

を丁寧に見ていきます。

たとえば、

計算が苦手な子であれば、ただ計算問題を繰り返すのではなく、

「10のまとまりが理解できているか」
「頭の中に数字を保持できているか」
「繰り上がりの途中で分からなくなっていないか」

といったところまで確認します。

文章読解であれば、

「文章を正確に読めているか」
「誰が・いつ・どこで・何をした、を整理できるか」
「質問文が何を聞いているのか理解できているか」

を一つずつ確認していきます。

漢字であれば、

「形を正確に見ること」
「似た文字を区別すること」
「音・意味・文字を結びつけること」

など、必要に応じて学習の土台となる力から支援します。


完全マンツーマンだから分かることがあります

にじのそらの個別支援は、基本的にスタッフとお子さんの完全マンツーマンで行います。

子どもの表情や手の動き、答えるまでの時間、間違え方などを見ながら、

「この説明では分かりにくそうだな」
「ここで情報量が多くなったな」
「この方法なら理解できそうだな」

と、その場で課題や説明方法を調整していきます。

発達特性のある子どもの学習では、

正解したか、間違えたかだけではなく、“どのように考えたか”を見ること

がとても大切です。

これは、マンツーマン支援だからこそ丁寧に確認しやすい部分でもあります。


「塾に入れるか」ではなく、「何が必要か」を考える

高学年になると、周囲の子どもが塾に通い始めます。

そのため、

「うちの子も塾に入れないと遅れてしまうのでは」

と不安になることもあると思います。

しかし、大切なのは、

「高学年だから塾に入る」ことではありません。

今のお子さんに必要なのが、

・学校の授業内容を補うことなのか
・学習のつまずきを整理することなのか
・読み書きや計算の基礎を立て直すことなのか
・勉強への苦手意識を減らすことなのか
・自分に合った勉強方法を見つけることなのか

によって、必要な支援は変わります。

学習塾が合う子もいます。

一方で、まずは発達特性を踏まえながら、学習の土台を整えることが必要な子もいます。


「頑張っているのに伸びない」には理由があります

子どもが勉強につまずいていると、

「もっと練習しないと」
「もっと集中しないと」

と考えてしまいがちです。

しかし、本人はすでに十分頑張っていることもあります。

それでも結果につながらないのであれば、

努力量ではなく、学び方を変える必要があるのかもしれません。

心理発達支援教室 にじのそらでは、公認心理師などの専門職が、お子さんの発達特性や認知特性、学習時の様子を丁寧に確認しながら、一人ひとりに合わせた学習支援を行っています。

「塾に入れた方がいいのか迷っている」
「勉強しているのに、なかなか身につかない」
「高学年になって学習の遅れが目立ってきた」
「発達特性に合った勉強方法を知りたい」

といった場合には、一度、お子さんの学び方そのものを見直してみることも一つの方法です。

その子に合った方法で、「分かった」「できた」を積み重ねていくこと。

それが、その後の学習を支える大切な土台になると、私たちは考えています。

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