名古屋市昭和区で手先の不器用さ・お箸・蝶々結びを支援

生活動作も療育の大切なテーマです
「何度教えても蝶々結びができない」
「お箸をうまく使えず、握り箸になってしまう」
「ボタンやファスナーに時間がかかる」
「着替えや学校の準備を一人で進めるのが難しい」
こうした日常生活の中の困りごとは、家庭でよく見られるものです。
心理発達支援教室 にじのそらは、名古屋市昭和区にある児童発達支援・放課後等デイサービスです。
ことばやコミュニケーション、学習面の支援だけではなく、手先の不器用さや身辺自立、日常生活動作についても、お子さま一人ひとりの発達段階や特性に合わせて支援しています。
「療育というと、ことばや勉強の支援というイメージがあった」
「お箸や蝶々結びのことまで相談していいとは思わなかった」
という保護者の方も少なくありません。
しかし、食事や着替え、学校の準備、道具の操作といった生活動作も、子どもの発達を考えるうえでとても大切な領域です。
一見すると、「何度も練習すればできるようになること」に思えるかもしれません。
けれども、実際にはひとつの生活動作の中に、手指の操作、目と手の協応、両手の協調、注意、記憶、見通し、感覚など、さまざまな力が関係しています。
そのため、「できないことを何度も繰り返す」のではなく、どこでつまずいているのかを細かく見て、その子に合った練習方法を考えることが重要です。
手先の不器用さは、どのような場面に表れるのでしょうか
手先の不器用さや生活動作の苦手さは、家庭だけでなく、園や学校生活のさまざまな場面に表れます。
たとえば、次のような様子です。
食事に関する困りごと
・お箸をうまく持てない
・握り箸になってしまう
・お箸で食べ物をつまむのが難しい
・スプーンやフォークの操作がぎこちない
・食器を押さえながら食べることが難しい
・食べこぼしが多い
・コップに飲み物を注ぐとこぼしてしまう
・ペットボトルや容器のふたを開けにくい
・お菓子や食品の袋を開けることが難しい
・食事中の姿勢が崩れやすい
着替えや身辺自立に関する困りごと
・ボタンを留めたり外したりするのが難しい
・ファスナーをうまく差し込めない
・ファスナーを上げ下げするのに時間がかかる
・服の前後や裏表を間違える
・上着の着脱に時間がかかる
・靴下をうまく履けない
・靴の左右を間違える
・靴ひもを結ぶことが難しい
・蝶々結びができない
・衣服を整えることが苦手
園や学校生活での困りごと
・鉛筆を安定して持てない
・筆圧が強すぎる、または弱すぎる
・消しゴムをうまく使えない
・定規を押さえながら線を引くことが難しい
・はさみで線に沿って切ることが難しい
・のりを適量つけることが難しい
・折り紙を折ることが苦手
・工作を嫌がる
・プリントをファイルに入れるのに時間がかかる
・ランドセルやかばんの中が整理しにくい
・必要な持ち物をそろえることが難しい
・使った物を元の場所に戻せない
日常生活全体に関する困りごと
・手洗いの手順が身につきにくい
・歯みがきの手順が分かりにくい
・トイレで衣服の上げ下げが難しい
・身だしなみを整えることが苦手
・時計を見ながら行動することが難しい
・次に何をすればよいか分からなくなる
・一日の流れに沿って行動することが難しい
・片づけや準備に時間がかかる
こうした行動を見ると、つい「不器用だから」「練習不足だから」と考えてしまいがちです。
しかし、子どもの発達という視点から見ると、同じ「できない」という行動でも、背景にある要因はそれぞれ違います。
「蝶々結びができない」理由は一つではありません
たとえば、蝶々結びを考えてみます。
大人にとっては何気なく行っている動作ですが、子どもにとってはかなり複雑な動きです。
蝶々結びをするには、
・左右のひもを区別する
・両手を別々に動かす
・ひもを指先でつまむ
・適切な力で保持する
・輪を作る
・輪の位置を目で確認する
・ひもを通す場所を理解する
・動作の順番を覚えておく
・途中で分からなくなったときに、どこまで行ったか確認する
など、複数の力を同時に使います。
つまり、「蝶々結びが苦手」というひとつの困りごとの中にも、
手指の巧緻性、両手の協調、目と手の協応、空間認知、注意、ワーキングメモリ、手順理解
などが関係している可能性があります。
そのため、完成形の蝶々結びだけを繰り返し練習しても、なかなか上達しないことがあります。
お箸が苦手な子どもには、持ち方以外も見ていきます
お箸についても同様です。
保護者の方からは、
「何度教えても持ち方が直らない」
「気をつければできるけれど、すぐ握り箸に戻る」
「食べ物をなかなかつまめない」
といった相談があります。
しかし、お箸を使うためには、単に正しい形で持つだけではなく、
・親指、人差し指、中指をそれぞれ動かす
・薬指や小指で手を安定させる
・一本のお箸を固定する
・もう一本のお箸だけを動かす
・食べ物の位置を見て先端を合わせる
・つまむ強さを調整する
・つまんだ状態を保ちながら口まで運ぶ
といった細かな操作が必要です。
そのため、にじのそらでは、いきなり「正しい持ち方」を完成させようとするだけではなく、
「小さな物を指先でつまめるか」
「親指と人差し指を別々に使えるか」
「片方の手で物を押さえながら、反対の手を動かせるか」
といった基礎的な動作も見ていきます。
必要に応じて、つまむ遊び、ひも通し、洗濯ばさみ、折り紙、工作などを取り入れながら、手指を使う経験そのものを増やしていきます。
手先の不器用さに見えても、原因が「手」だけとは限りません
生活動作が苦手なときには、手先だけに注目しすぎないことも重要です。
たとえば、次のような要因が関係していることがあります。
1.手指を細かく動かすことが難しい
小さな物をつまむ、指を一本ずつ動かす、力加減を調整するといった動作が苦手な場合です。
このような力は、微細運動や巧緻動作と呼ばれることがあります。
2.両手を一緒に使うことが難しい
はさみを使うときには、片方の手で紙を持ち、もう片方の手ではさみを操作します。
ファスナーを上げるときにも、片方の手で下を押さえながら、もう片方の手を動かします。
このような左右の手を協調して使う力も、生活動作には欠かせません。
3.見ながら手を動かすことが難しい
線に沿って切る、ボタン穴にボタンを入れる、ひもを穴に通すなどでは、目で見た情報に合わせて手を動かす必要があります。
これは、目と手の協応と呼ばれる力です。
4.手順を頭の中に保つことが難しい
生活動作には、
「最初にこれをして、次にこれをする」
という順番があります。
その手順を覚えたまま動作を進めることが難しい場合、途中で止まったり、順番が入れ替わったりすることがあります。
こうした場面には、ワーキングメモリと呼ばれる、必要な情報を一時的に頭の中に置きながら作業する力が関係していることもあります。
5.注意がそれやすい
着替えの途中で別の物が目に入り、そのまま違うことを始めてしまう。
片づけをしている途中で遊び始めてしまう。
このような場合には、手先の操作そのものよりも、注意の維持や切り替えが関係していることがあります。
6.感覚的な苦手さがある
子どもによっては、
・服のタグが気になる
・靴下の縫い目が嫌
・手が汚れるのを強く嫌がる
・特定の食感を嫌がる
・歯ブラシが口に入る感覚が苦手
といった感覚面の苦手さがあります。
この場合には、「できない」のではなく、「その感覚がつらいため避けている」という見方が必要になることもあります。
にじのそらでは「課題分析」を活用して支援します
心理発達支援教室 にじのそらでは、生活動作を支援するとき、ひとつの行動を細かな動作に分けて考えます。
これは、行動支援などで用いられる「課題分析」という考え方です。
たとえば、ファスナーを閉める動作を考えてみると、
1.左右の布を持つ
2.ファスナーの差し込み口を見る
3.金具を差し込む
4.片手で下を押さえる
5.もう片方の手で引き手を持つ
6.上方向に引く
という複数の動作に分けられます。
このように分けて観察すると、
「ファスナーができない」
という大きな捉え方ではなく、
「差し込むところまではできている」
「下を押さえながら上に引くところで手を離してしまう」
「どちらの手を使うか混乱している」
といった、具体的なつまずきが見えてきます。
できている部分と難しい部分が分かれば、すべてを最初からやり直す必要はありません。
難しい部分だけを練習したり、必要な部分だけ大人が補助したりすることができます。
小さな段階に分けて「できた」を増やします
にじのそらでは、いきなり最終目標だけを求めるのではなく、動作を小さな段階に分けて支援します。
たとえば、蝶々結びであれば、
・ひもを交差させる
・一回結ぶ
・輪を作る
・もう片方のひもを回す
・輪の中に通す
・左右に引っ張る
といった形で段階を分けることができます。
本人ができる部分は自分で行い、難しい部分だけ支援者が手伝います。
そして、できる部分が増えてきたら、少しずつ援助を減らしていきます。
「全部一人でできるか、できないか」
という二択ではなく、
今どの段階までできているのか
を大切にします。
「できない経験」を繰り返しすぎないことも大切です
生活動作を身につけてもらいたいという思いから、家庭ではどうしても、
「もう一回やってみよう」
「自分でやって」
「ちゃんと持って」
と声をかける場面が増えてしまいます。
しかし、本人にとって難しすぎる課題を繰り返していると、
「どうせできない」
「もうやりたくない」
「お母さんやって」
となってしまうことがあります。
これは決して「やる気がない」ということだけではありません。
難しい課題を何度も経験した結果として、避けるようになっている場合もあります。
そのため、支援では、
本人が少し頑張れば成功できる難易度を設定すること
がとても重要です。
少しだけ手伝えばできる。
昨日より少し速くできた。
前は全部手伝ってもらっていたけれど、今日は半分できた。
こうした小さな成功を積み重ねていきます。
生活動作の支援は、自己肯定感や自信にもつながります
蝶々結び、お箸、着替え、片づけ、学校の準備。
大人から見ると小さな生活動作かもしれません。
しかし、子どもにとっては、
「自分でできた」
という経験が大きな意味を持ちます。
学校生活では、周りの友だちが自然にできていることを自分だけできないと感じることで、自信を失ってしまうこともあります。
一方で、
「今日は自分でできた」
「前より上手になった」
「一人で準備できた」
という経験は、「次もやってみよう」という気持ちにつながります。
身辺自立の支援は、単に手先を器用にするためのものではありません。
自分でできることを増やし、日常生活を少し楽にし、子ども自身の自信や自己効力感を育てていくための支援でもあります。
発達支援では「できる・できない」だけを見ません
同じ年齢の子どもと比べて、
「もうこの年齢なのにできない」
と心配になることもあると思います。
しかし、発達支援では、単純に年齢だけを基準にして判断するのではありません。
大切なのは、
・今どこまでできているのか
・どの部分で困っているのか
・どのような方法なら分かりやすいのか
・どのくらいの援助があれば成功できるのか
・本人が負担なく続けられる方法は何か
ということです。
子どもの発達には個人差があります。
また、得意なことと苦手なことの差が大きいお子さまもいます。
得意な力を活かしながら、苦手な部分を補っていくことが、その子に合った支援につながります。
名古屋市昭和区で、生活動作や身辺自立についてもご相談いただけます
心理発達支援教室 にじのそらでは、名古屋市昭和区で児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。
学習やことば、コミュニケーションだけではなく、
・手先の不器用さが気になる
・お箸がなかなか上手にならない
・蝶々結びができない
・ボタンやファスナーが苦手
・着替えに時間がかかる
・学校の準備を一人で進めることが難しい
・はさみや鉛筆を使うことが苦手
・身辺自立を少しずつ進めたい
・生活の中で「自分でできること」を増やしたい
といったご相談もお受けしています。
「こんなことまで療育で相談していいのかな?」
と思われる内容でも構いません。
日常生活の中にある小さな困りごとは、お子さまの発達特性を理解する大切な手がかりになることがあります。
一つひとつの動作を丁寧に見ながら、
「なぜ難しいのか」
「どこまでできているのか」
「どのような方法なら取り組みやすいのか」
を一緒に考えていきます。
名古屋市昭和区周辺で、手先の不器用さや身辺自立、お箸、蝶々結びなどについて気になることがありましたら、初回相談の際にお気軽にお聞かせください。
心理発達支援教室 にじのそら
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